美容看護師って実際どう?私が転職を決めた理由とリアルな話

最近はSNSなどによって美容に対する意識も変化し、プチ整形や美容施術、ドクターズコスメに対するハードルも下がり身近なものになっていますね。

2024年の厚生労働省による調査では、美容クリニック数は増加傾向。美容外科においては3年間で40%以上も増加しているそうです。

そんな中、看護師にも増えてきているのが美容看護師という働き方。興味のある方も多いのではないでしょうか。

でもまだまだメジャーな働き方ではなく、

美容看護師に興味はあるけどって実際本当に働きやすいの?

美容施術が無料で受けられるって本当?

など興味はあるけど、実態がわからなくて不安、転職に踏み出せない。といったことで迷っていませんか?

実際に私も転職するまでは美容クリニックで働いている人のリアルな意見を聞く機会がなかったので、不安もありました。そこで今回は病棟や民間病院での経験を経て、美容クリニックに転職した私自身のリアルな体験をもとにお答えしていきます!

【この記事でわかること】

  • 美容看護師の仕事について
  • 美容看護師を目指した理由
  • 美容看護師になって分かった、美容クリニックで働くメリットとデメリット
  • 美容看護師に向いてる人、向いていない人
もくじ

美容看護師ってどんな仕事?

“美容看護師”と一口に言っても、勤務先によって仕事内容はさまざま。

主に「美容外科」「美容皮膚科」「脱毛専門クリニック」などがあります。

スクロールできます
クリニック種別主な施術内容看護師の主な業務平均年収メリット注意点
美容外科二重整形、鼻整形、豊胸、脂肪吸引などの手術を伴う施術手術介助、術後管理、カウンセリング補助など約400~600万点滴など看護技術を活用できる
・平均年収が美容業界では高め
・手術によっては救急対応が必要になることもある
残業があることも
美容皮膚科シミ・ニキビ・しわ治療、レーザー、注射など肌の治療がメインレーザー照射、医師の施術介助、スキンケア提案など約300~500万注射など看護技術を活用できる
美容施術やドクターズコスメを試せることが多い
・クリニックによって年収の差が大きい
・新しい機械や施術が導入される機会も多く、覚えることが多い
脱毛専門クリニック医療レーザー脱毛レーザー脱毛約380~550万未経験でも始めやすい
残業が少ない
・一度覚えてしまえば、比較的新しく覚えることが少ない
単調作業になりやすい
・就業時間が長めなクリニックが多い

外から見るとキラキラしたイメージを持たれがちですが、実際はかなりリアルな一面も。

たとえば、「ノルマやインセンティブはありません」と求人に書いてあっても、実際にはアップセル(より高額な施術やコースの提案)を日常的に求められたり、ボーナスに反映されたりするクリニックも

中には転職サイトを経由していても分からなくて、実際に働いてみると「なんか思っていたのと違った…。」なんて声もあります。

また施術ごとに所要時間が決まっていて、次の患者様の予約には1分たりとも遅れられないなど、時間に厳しい面もあります。そのため、ゆったりしたペースとは言いにくい日もあります…。

一方で、施術の練習台として自分も美容医療を受けられたり、ドクターズコスメやスキンケア商品を試せたりするのは大きな魅力。

また夜勤がなかったり、始業時間が遅めだったりと人によっては趣味に時間を使いやすくなる生活リズムが整うなどのメリットもあります。

スタッフも美容好きな方が多く、最新の美容情報を知ることができたり、美意識の高い環境で働けるのも特徴です✨

病棟ではなかなかできない、ネイルやヘアスタイルが許可されているクリニックもあります◎

私が美容看護師を目指した理由

私は大学病院の病棟や外来、民間病院などで数年勤務した後、美容クリニックに転職し現在に至ります。

元々ニキビができやすかったり、毛深かったりと外見のコンプレックスが強かったのですが、美容医療を通して自信をもつことができるようになった経験から、いつかは美容看護師になりたい!!とは思ってました。

しかし臨床でのやりがいも感じていたため転職自体を迷っていました。

それでも転職を決意した理由は、ずっと夜勤をしながら働くことに限界を感じたから30歳になる前に挑戦してみたいと思ったからです。

夜勤明けの不規則な生活、体力的なきつさ、将来の働き方に不安を感じていた時、「ずっと憧れていた美容クリニックに挑戦しよう!」と転職を決意しました。

また美容クリニックは年齢制限を設けているクリニックもあり、少しでも早く挑戦したいと思ったことも決断を後押ししてくれました。

「どうせなら、好きな分野で自分も前向きになれる働き方がしたい」

結果として──

今、とても満足しています!

美容クリニックで働いてみて感じたメリット・デメリット

では実際に満足していることについて、働いて感じたメリットをお伝えします。

メリット

  • 夜勤がない
  • 患者様に直接「ありがとう」がもらえる。
  • 趣味でしていた美容の勉強が、仕事に活かすことができる✨
  • 気になる施術やドクターズコスメ、美容内服が社割でできる!

まずは夜勤がないため、生活リズムが整ったことです。病棟勤務では月に6~7回の夜勤があり、常に不規則な生活。新卒で働き始めて数年はよかったのですが20台後半になると、「眠れない」「疲れが取れない」といった辛い変化がでてきていました。今は日勤オンリーなので体調も整い、気持ち的にも安定しています!

そして今までは趣味でしていた美容の勉強が仕事に直接活かせるようになったのもメリット。自分のこれまでの経験や勉強したことが、悩んでいる患者様の役にたったときに「ありがとう」と言ってもらえることは、とてもやりがいになっています!また1人1人と接することができる時間は長くないですが、来院時と帰院時の表情が良い方向に変化するのを見るのは非常に嬉しいです!

そして誰しもが気になる点だと思いますが、脱毛やコスメ、美容施術がかなりお得に受けられます!自分自身もきれいになりながら、さらにその経験を仕事に活かせるという好循環!これも美容クリニックに転職して良かったと思う大きなメリットです。

施術を受けられるかどうか、無料か有料かについては、クリニックによっても差が大きいです。月に1回自分の好きな施術を受けられるクリニックもあれば、10%割引で受けられるといったクリニックなど様々です。

転職サイトを経由する場合は、エージェントさんが既に先に入職した人から情報を聞いていて、知っている場合があります。気になる方は一度聞いてみましょう!

続いてデメリットについてもお伝えします。

~デメリット~

  • 新しい施術や商品の導入、マニュアル変更も多く、覚えることが多い
  • 医療スキルを活用する場面が多くないため、医療知識やアセスメント力、看護技術が低下していると感じる
  • 営業トークや売り上げが求められる

常に新しい施術や商品が入ってきたり、マニュアルの改訂が行われたりと、覚えることは多いです。美容施術のトレンドや考え方の変化なども、気づくと変わっていることもあり常にアップデートが必要です。

またクリニックによってはキャンペーンを行っていることも多く、月ごとに料金などが変わります。

医療スキルは活用する場面が多くなく、注射や点滴など限られます。またアセスメント力や知識も病棟の頃に比べると使うことがほとんどないので、ブランクになっていると感じます。

そして病棟など臨床では基本求められない営業スキルについてです。私のクリニックでも個人ノルマはありませんが、実際には個人の売り上げが一目でわかるようになっていたり、月の売り上げが目標に届いた場合はボーナスに反映されたり、とはっきりとした“ノルマ”ではありませんが売り上げが求められていると感じます。

美容看護師に向いている人・向いていない人

ではどんな人が美容看護師に向いていて、どんな人が向いていないでしょうか。

◎向いている人

・美容が好き

・成長意欲があって新しいことに挑戦することが苦にならない

・人と話すのが好き

・接客や提案することを楽しめる

常に知識や技術のアップデートが必要ですが、新しいことに挑戦したり学ぶことが好きな人美容自体が好きで学ぶことが苦にならない人は向いています。

また接客スキルも非常に重要です。患者様の潜在的な悩みを聞きだしたりり、言葉にできていなかった理想や価値観を短時間で引き出すには、会話力も大切になってきます。人と話すのが好きな人は向いています。

また営業についても、人に提案することが好きな人にとってはやりがいに感じられますのでに向いていると言えます。

✖ 向いていないかもしれない人

・自分が美容施術を受けることだけが好きな人

・看護師=医療、命を扱うという価値観に強くこだわりたい人

・新しいことを覚えることに抵抗感がある人

自分が悩んでいない分野に関しても学ぶ必要があります。皮膚科的な施術やOPEを伴うものコスメ、スキンケア用品など学ぶことは幅広いです。またメインは「患者様をきれいにする」「患者様の悩みを解決する」になってきますので、そこの違いはしっかりと分かっておく必要があります。

美容看護師は「患者さんの命を守る」から「お客様の満足度を高める」へと価値観の切り替えが必要になります。命に向き合う現場は大変なことも多いですが、それ相応のやりがいもあります。看護師になった理由が「病気の人を助けたい!」などの場合は、やりがいを感じられなかったり、物足りなかったりと辞めてしまう人も多いです。

新しいことを覚えることに対して後ろ向きな人、挑戦するのが苦手な人も向いていないでしょう。「覚えるのが苦手…。」な方はご安心を!サポートしてくれる人が本当に多いですし、大切なのは前向きな気持ちです。

美容クリニックへの転職活動でやったこと

正直、美容クリニックへの転職は簡単ではありませんでした。大学病院や民間病院への就職は1度で希望先に就職できましたが、美容クリニックでは書類で落ちた経験も。

転職サイトにも登録していたのですが、担当のエージェントさんからも「美容クリニックは1人の枠に数十人が応募するので、倍率が非常に高いです。内定がでたらラッキーくらいに思ってください。」と言われていました。

私が美容クリニックに転職するために実際にやったのはこの2つ:

転職エージェントへの登録(美容クリニック専門 、 医療系全般のどちらにも登録しました)

公式サイトからの自己応募(気になるクリニックには直接応募も)

どちらも並行して使うことで、情報の幅がぐっと広がりました。

そして入念な対策。実際にしていた面接対策をまとめていますので、そちらも参考にしてくださいね!

まとめ:転職してよかった?

私の場合、転職して本当によかったと感じています。

もちろん大変なこともあるけれど、

「美容が好き」「夜勤なしで働きたい」「自分もキレイになりたい」

そんな気持ちが少しでもあるなら、ぜひ情報収集から始めてみてください🌸

最後に…

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます!

このブログが美容看護師に興味があるけど迷っている方のお役に立てると嬉しいです!

また美容看護師の1日の過ごし方についてもこちらの記事で紹介しています。具体的にイメージができない方、美容看護師になってからの働き方をもっと詳しく知りたい方は是非読んでみてください!

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この記事を書いた人

大学病院や、民間病院での勤務を経て未経験から現在美容クリニックに転職。
自身の経験から得た美容看護師に転職するための方法や、美容クリニックでの仕事などを中心に、美容看護師に興味があるけど迷っている方や、転職活動中の方に役立つ情報をお届けます✨

また「無理しない・楽しむ」がモットーのゆるい副業で、旅行やホテルステイをお得に叶える方法も同時に発信中!
モヤモヤしながら働くのやめませんか??

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